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2023.03.18
人権講演会『FUNKISTボーカル染谷西郷~音楽で国境を越えて伝えたい!~』
令和4年12月12日(月)、三田市総合文化センター「郷の音ホール」大ホールにて、人権講演会が行われました。講師は、昨年に引き続き、FUNKIST(ファンキスト)ボーカルの染谷西郷(そめやさいごう)さんにお越しいただき、熱量たっぷりのトーク&ライブに心奪われた90分間でした。
昨年本校の体育館で行った際は、感染対策のため3年生のみが対面、1・2年生は教室でZoom視聴だったので、今回ほとんどの生徒が初対面でした。
日本人のフラメンコギタリストのお父様と、南アフリカ人でバレエダンサーのお母様を持つ染谷さん。ご両親は運命的な出会いをし、アパルトヘイトが行われているさなかではありましたが、家族の支えもあって結婚。染谷さんご自身は日本で生まれ育ちました。
講演のテーマは昨年同様、ご自身のルーツ(アパルトヘイト・差別・いじめ・夢)について、そして今回は特別に【言葉の力】についてお話いただきました。「言葉はハサミやナイフと同じ。使い方を間違えると凶器になる」「自分の親指(スマホ操作)で人を傷つけるのか、それとも人を救うのか」「あなたのひと言や少しの勇気でだれかの人生を変えられる」「最後まであきらめなかったらいつか必ずチャンスが訪れる」など、たくさんの言葉が心に響きました。
また、今や全国の応援歌となった『V-ROAD』、おなじみのアニメ『FAIRY TALE』の主題歌『Snow Fairy』、『LIFE is LOVE』、『Bright』、『ピースボール』、『愛のうた』などFUNKISTの真骨頂ともいえる計8曲を熱唱。生徒たちは、染谷さんの歌声や言葉に様々な思いを巡らせながら自分の生き方を問う貴重な体験となりました。
終演後には女子バスケットボール部3年連続全国出場を祝う壮行会が行われました。創部当初から応援歌としている『V-ROAD』。「この1曲だけはバスケ部のみんなのために、みんなで歌おう!」と、感染対策も守りつつ小声で(心の中では大声で)心を合わせ会場が一つになりました。
生徒の感想を一部ご紹介します。
🔶去年リモートで聴いてすごく心に響いたけど、やっぱり生で聴くと鳥肌が立ちました。言葉は私自身も傷ついたり、意図せず傷つけてしまったり本当に難しい。でも、本気で相手を思った言葉とか、本心って真っ直ぐ伝わると思う。染谷さんの言葉も音楽も、だからこんなに心に刺さるんだろうなと感じた。私も心で会話する人になろうと思った。
🔶自分が生まれる前にアパルトヘイトのように色んな人が傷つく時代があったと思うと、とても心が痛んだ。色んな人の居場所がここにあると思ってもらえるように自分の行動を見直したい。
🔶偏見だけで人が差別されることのつらさを知った。その問題を解決するには、一人一人の言葉だけでも救われるということも知った。他人事ではなく自分の身近にあるかもしれないと思うので、目を背けず声を掛けるなど支え合うことが大切だと思った。
🔶言葉に気持ちがこもっていて、本当に差別はいけないことだと深く思えた講演だった。またもう一度聴きたいと思ったし、一つ一つの歌もとても良く、すごく元気になれたので本当に良かった。
📷撮影:高橋良英(サンフォトタカハシ)